60〜70年代　ユーロコットンツイルワークコート

こちら60年代のコットンツイルワークコートになります。この類のユーロのワークコートはグレーやブルーのものは見つかることが多いのですが、ホワイトカラーのものは実は少しだけ珍しかったりします。まずは生地から。生地は織りの密度が高いコットンツイル生地。おそらく新品の状態ではかなりハリ感が強い生地だったと思うのですが、現在は程よくやれ感が出ていて一番着やすい状態かと思います。個人的にかなりグッと来たのはフロントのカラーの形です。この手のワークコートの襟は基本的にはレギュラーカラーの物が多いのですが、こちらはかなり大ぶりなオープンカラー仕様。なんとなくイギリス軍のディスパッチコートを想起させるようなデザインで、かなり目を惹くディテールかと思います。またこのコートにはチェンジボタンが使われています。ユーロワークではチェンジボタンは1900年代初頭から60年代あたりまで使われてたもので、洗濯板を使って洗濯をしていた当時、洗濯をする際にボタンで生地が傷つかない様に取り外しができるボタンのことを指します。洗濯機が普及した今では見られないディテールですが、前から見た時の印象が現在のボタンとはかなり違ってきます。細かいところにはなりますが、フロントの胸ポケットの大きさがペンを入れるにしては幅が広いし、その他の小物を入れるにしては少し幅が狭いように思います。ということでハサミを入れるためのポケットなのかと最初は思ったのですが、にしては縦の長さがあまりにも短いです。あまりにも絶妙なサイズ感から当時何を入れるために作られたのか謎ではありますが、それもまたヴィンテージの面白い点なのかなと。一見ただの白いコートかもしれませんが、よく見ると面白いディテールが詰まったホワイトワークコート。色味も相まってかなり上品な印象なので、春にもってこいのアイテムかと思います。この機会に是非。※所々黄ばみがあります。また脇の下に小さな穴がありますので、どちらも写真でご確認ください。◎こちらの着画では当ショップで扱っているイタリア軍のチノスラックスを合わせています。併せてご覧いただけると幸いです。※着画モデルの体型は身長168cm体重57kgのやや痩せ型です。※値下げ交渉には応じておりませんのでご了承ください。

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